ひとり介助をサポートする5つのソリューション
ここで言う「ひとりで行う介助」は、適切な機器と適切な人数の介助者による安全な移乗を意味しています。
介護・医療の現場では、介助には2人以上の介助者が必要だという暗黙の了解が長い間存在していました。しかし、近年では、特に長期ケアの現場において、単独で行う介助に向かう明らかな変化が見られます。
「これは、業務と介助の効率化に関連して、コストの削減に繋がります」¹
介助者の業務を効率化することで、より多くの患者のニーズに対応し、急性期病院全体の患者の流れが改善され、タイムリーな入退院が可能になり ます¹。
天井走行リフトなどの安全な介助機器を導入すると、介助者が1人で介助を行うことができるようになり、コストも削減されます²。ケガのリスクを抑え、介助者の身体的負担の軽減とのバランスをとることができます。介助者は、患者のために安全なモビリティの促進を実現できます。また、理学療法士はリハビリ中の患者を支援する「第2の手」としてスライドシートを使い、怪我のリスクを軽減し、人的リソースの不足を軽減できます。これらは、患者に適した機器への投資と、適切な介助スキルを身に着けて、尊厳のある1対1の介助を実現することに大きくかかっています。
「患者と介助者のケガのリスクを抑え、介助者の身体的負荷の軽減とのバランスをとることができます」
効率的な1対1の介助をサポートするペイシェントハンドリングソリューションの一部をご紹介します。
Maxi Move® 床走行リフトと移乗用シーツ
Maxi Move(マキシ・ムーブ)床走行リフトは、患者や入居者の移乗や体位変換など、日常的な作業を介助者がひとりで行えるように設計されています。多様なスプレッダーバーを使用して、個々の移乗ニーズに対応できる多目的ソリューションです。
ベッド上での体位変換や水平移乗に使用するトランスファースリングのベネフィットと、柔らかく通気性のある生地のベッドシーツとしての機能性を備えたArjo Transfer Sheet(トランスファーシート)は、次の移乗に備えて患者の下に敷いたままにしておくことができます。患者が横になっているマットレスの圧力再分配特性を妨げることはないことが試験で示されています。また、Transfer Sheet(トランスファーシート)は、介助者の生体力学的負荷を軽減できるという研究結果もあります³。
Maxi Sky® 2天井走行リフトとトランスファーシート
Maxi Sky 2天井走行リフトは、人力で患者や入居者を抱え上げることなく、1人の介助者だけでスムーズに移動させることを可能にします。介助側とリフトで移乗介助を受ける側双方においてケガをするリスクが低減します。多様なアクティビティに対応できます。
体位変換スリングをリフトと組み合わせて使用することで、ベッド上の入居者の向きを変えたり、寝返りを打たせる際の介助者の負担を軽減できます。⁴
ベッド上の端座位や、離床し座位で行うリハビリもスムーズに行えます。天井走行リフトと歩行用スリング、平行棒を組み合わせて使用することで、歩行訓練のさらなるサポートと自信を提供できます。理学療法士は移動補助具を正しく使う事により、リハビリを進めることに集中できます。
Sara Plus® - (サラ・プラス)電動式立位・移乗補助機器
Sara Plus(サラ・プラス)は、介助者が1人で操作できるように設計された電動式の立位・起立補助器です。Sara Plus(サラ・プラス)は取り外し可能なフットプレート、アークレスト、スリングを併せて用いることにより、アクティブな移乗、平衡感覚、足踏み、歩行訓練を容易にします。
Sara Plus(サラ・プラス)は、端座位で行うリハビリをサポートし、患者が自力での立ち上がりや着座を促し、静的・動的なバランスと体重移動を改善するのに役立つ機能的な活動を促します。
Sara® Stedy
Sara Stedy(サラ・ステディ)は、介助者1人で患者の座位から立位までの動きをサポートすることで、早期離床を支援する非電動リフトです。
Sara Stedy(サラ・ステディ)は毎日の移乗における負担を軽減し、立ち上がりを伴う移乗において患者の能力を最大限に活かすことができます。
Carendo® (カレンド)多目的衛生チェア
Carendo(カレンド)多目的衛生チェアは、着替えやトイレ、シャワー、移乗など衛生管理作業を介助者1人でも行えるように設計されています。介助者は快適な姿勢を保ったまま、1回の移乗で効率的な衛生管理やシャワーなどの介助を行うことができます。
デンマークの研究では、Carendoを使用にすることにより、移乗の際に2人の職員を必要とすることがなくなりました。⁵
介助に役立つ安全で効率的な環境づくりをサポート
ARJO INSIGHT ASSESSMENTSは、外部エビデンスと最新のガイドラインに基づいて、患者様や入居者のニーズを客観的に把握し、モビリティを促進し、介助者のケガのリスクを軽減し、効率的なワークフローを促進するために必要な機器の種類と数量に関する客観的なガイダンスを提供します。
オンデマンドウェビナーを今すぐ見る
Deborah Harrison氏による「一人介助」とモビリティを強化するパーソンセンタードケアに関するウェビナー(録画)をご覧ください。ここをクリックしてオンデマンドウェビナーをご覧ください。
ペイシェント・ハンドリング・ソリューションのデモを予約
施設ごとのニーズに応じたデモンストレーションで、Arjoのペイシェントハンドリング・ソリューションのベネフィットをご体験ください。ここをクリックしてデモを予約する。
参考文献:
Harrison, D. Single Handed Care Part One The Winning Formula. ATToday, UK. Available from http://attoday. co.uk/single-handed-care-part-one-the-winning-formula/ Accessed on 02.04.2020
2. Smith H, Orchard S. The reduction of double handling in the community. The Column, 2009. 23(3)
3. Knibbe et al. Effects on Quality of Care and Work of a Transfer and Repositioning Device for horizontal transfers on an ICU, 2015
4. Totzkay, DL. Multifactorial Strategies for Sustaining Safe Patient Handling and Mobility. Crit Care Nurs Q, 2018. 41(3): p. 340-344
5. Hallström K. Wiese N. (2015) Improving Quality of Care and Workflow by Optimising the Working Conditions. A Case Study from a Danish Nursing Home. Proceedings 19th Triennial Congress of the IEA, Melbourne 9-14 August 2015)